Solocontuttiに必要な動作環境

パソコン

PCまたはMacでSolocontuttiアプリを使用する場合、次の仕様を満たすマシンが必要です。

  • インテル(またはAMD)1.5GHz以上のプロセッサー
  • 4GB以上のメモリ
  • 100MBのディスク空き容量(録音ファイルを除く)
  • Windows 10またはMac OSX 10.11以上。
  • 適切なサウンドデバイス(オーディオインターフェイスなど)

タブレット・スマートフォン

Solocontuttiは、iOS、Android、Windowsの最新版を搭載したタブレットやスマートフォンであれば、ほとんど動作します。ただし、一部のデバイス(特にAndroid)では、音声の遅延が非常に大きく、Solocontuttiに適さない場合があります。

Solocontuttiは、メモリやディスクなどのリソースをあまり使用しませんが、サウンドカードやアンサンブルの他のメンバーから送られてくるバッファサイズが小さい場合、かなりのプロセッサパワーを使用することがあります。バッファが小さいほどレイテンシーが小さくなるので、PCが高速であればあるほど、レイテンシーが小さくなり、より大きなアンサンブルを実現することができます。

Solocontuttiは2003年製の1GHz Pentiumでテストを行っています。2人のプレイヤーがいる場合バッファサイズは512で問題なく動作しますが、バッファサイズ256ではオーバーロードとなります。6人のアンサンブルでバッファサイズ256で動作させるには、デュアルコア2GHz(執筆時点ではサブエントリーレベル)のようなものが必要でしょう。基本的にSolocontuttiアプリはリソースをあまり消費しないので、最近のPCでは問題なく動作しますが、古いPCでは注意が必要です。

ネットワーク環境


必要な「帯域幅」は?

他のプレイヤーと接続するためには、ブロードバンド接続が必要です。必要な受信帯域幅は他のプレイヤーの圧縮レベルに依存し、送信帯域幅はあなたの圧縮レベルとプレイヤーの数に依存します。

各プレイヤーはPreference(設定)画面の「Compression」で帯域幅を設定できます。つまり、他のすべてのプレイヤーの帯域幅の合計が必要な受信帯域幅ということになり、送信帯域幅はプレイヤーごとにチャンネルが必要なので、自分の帯域幅に他のプレイヤーの人数を掛けたものになります。

帯域幅は約50kbps(小さいbはビット、8ビットはバイト)が許容できる最低限の音質なので、最低でも50kbps×5人だと250kbpsの送信帯域が必要ということになります。受信のための帯域は、通常、送信帯域よりもはるかに多いので、それほど問題にはなりません。250kbpsは、通常のADSLやケーブル接続の範囲内です。(訳者注:ADSLの帯域幅は、ダウンロードで8Mbps=8000kbps、アップロードで1Mbps=1000kbps です)

お家での接続は?

ネットワークへの接続は、一般的なLANケーブルで有線接続するのがベストです。有線だと、データがドロップアウトしたり、余計な送信時間のロスがないからです。通信速度は10Mbpsもあれば十分。最近は、ほとんどのデバイスが100Mbps以上に対応しています。(注:実際の通信速度は、お使いのインターネット回線やプロバイダーとの契約内容によって異なりますが)

また、日本ではあまりメジャーではありませんが、PLC(電力線を使ったネットワーク。たとえばこれ)も、通常のLANケーブルと同じパフォーマンスが出せます。無線接続よりも確実に優れているので、ルーターが別室にあるなど有線LANが難しい場合はおススメです。

WiFi接続も一応動作はしますが、品質低下につながる多くの問題があります。Wifiは無線ネットワークであり、電波干渉や接続不良の影響を受けやすいという特性があります。このため、100msを超えるような非常に大きな遅延が発生する傾向があります。一般的な高遅延は、お使いのWiFiの設定に依存します。WiFiによる遅延は、ネットワークゲートウェイにPingを打つことで確認することができます。レイテンシーが高いときに発生するバーストトラフィックは、プログラムによって自動的に補正していますが、音質が悪くなったり、時には、ひどいノイズにつながります。

一般的に、WiFiの使用は音質の低下と干渉のバーストをもたらすので、お勧めできません。

携帯電話回線は?

携帯電話回線(GPRS、UMTS、HDSPA)は使用しないでください。4GはSolocontuttiアプリに非常に適しているように見えますが、プログラムは大量のデータを消費するため、パケ死することもありえます。現在、公式では、4G回線でのテストは行われていません。

インターネットプロバイダ

インターネットプロバイダは、信頼性が高く、必要な帯域幅とレイテンシーを提供してくれるところであれば、Solocontuttiアプリのパフォーマンスに大きな違いをもたらすことはありません。送信帯域幅を2で割った数字が、Solocontuttiアプリで実際に利用可能な帯域幅を満たしていればOK。実際の帯域幅を知るにはネットでいくつも提供されている「スピードテスト」を利用できます(例えばこんなサイト)。

また、プロバイダーこんなサービスを提供していれば利用してみましょう

  • Ping時間と安定性 最も一般的な問題は、ネットワークリンクの速度に関係なく、レイテンシーが長いか予測不可能なことです。レイテンシーは、ネットワークプロバイダーに1日の異なる時間帯にPingを打ち、その結果を見ることでだいたい推測することができます。10ms以下であればOK、20ms以下はまずまず、それ以上だと、レイテンシーが気になるかもしれません。
  • マルチキャスト Solocontuttiアプリは「マルチキャスト対応」であり、将来のバージョンではマルチキャストネットワークを完全にサポートする予定です。Solocontuttiアプリのセッションでは、すべてのプレイヤーが自分のサウンドデータを他のすべてのプレイヤーに送信する必要があります。つまり、プレイヤーの数は、ネットワーク接続のアップロード速度によって制限されます。プロバイダーがマルチキャストを採用している場合、Solocontuttiアプリはネットワークにデータの配信を依頼することができるので、より大規模なアンサンブルや、オンラインコンサートなどのアプリケーションを実現することができます。

IPv6への対応は?


Solocontuttiは、現在のところ、IPv6には対応していません。その理由は2つ。現在、消費者向けネットワークでは、このプロトコルはあまり広く使われていません。IPv6はUDP(Solocontuttiアプリが使用する低遅延インターネットプロトコル)のオーバーヘッドが大きく、超低遅延通信に必要な帯域幅を大幅に増加させるからです。


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