Solocontutti をセットアップしよう

インストールを完了して初めての起動時には「セットアップウィザード」が起動して、簡単に設定が行えるようになっています。(セットアップウィザードは、2回目の起動以降も、メイン画面のメニューオプションから呼び出すことができます)

iPhone や iPad の初期設定はこちら↓


PCやMacの初期設定はこちら↓を参考にしてください。


テキストを入力する欄が二つあります。上にユーザー名、下にメールアドレスを入力します。入力したら[Next]を押して次に進みます。


音声の入出力が正常にできているかを確認します。
入力:マイクに向かって声を出して、インジケーターが振れればOKです。
出力:[Test]ボタンを押してビープ音が聞こえればOKです。

  ※ 音の入出力がうまくいかないときはこちら

 ※ ノートパソコンの内蔵マイクが認識されないときはこちら

音の入出力が正常にできていることを確認できたら[Next]を押して次に進みます。


オーディオデバイスの音の入出力の遅延(音が入力されてから出力されるまでにどれくらいの時間がかかるか)を測定することができる画面です。まず、ヘッドフォンの耳にあたる部分とマイクを近づけてできるだけボリュームを上げておきます。この状態で[Measure]ボタンを押すと、ヘッドフォンから「ジィッ!」という大きな短いノイズ音が出ます。(なので、決してヘッドフォンを装着したままやらないように!)マイクがそのノイズ音を拾い、その時間差を測定します。このテストは、通常は飛ばしてしまっても問題ありません。[Next]を押して次に進みます。


インターネットの接続が正常にできているかを確認する画面です。「establish a conection」の文言が確認できればOK。[Next]を押して次に進みます。


これでセットアップは完了です。[Finish]を押して、メイン画面へ進みます。




より快適なセッションのために


Solocontutti は、コンピュータに内蔵されているマイクやオーディオでもとりあえず使うことはできます。でも、一歩進んで、さらにセッションを快適なものにするには、良い「マイク」と「オーディオインターフェイス」、そしてインターネットで音楽を扱うためのちょっとした「知識」が欠かせません。ここからは、そんな「コツ」を見ていきましょう。

レイテンシーを減らす


Solocontuttiの最も重要な特徴の1つは、オンラインでのセッションを可能にするために、「レイテンシー」をとても低く抑えていることです。ASIO対応などのレイテンシーの低いオーディオインターフェイスを使うのが一番ですが、設定を確認しておくことも大切です。
メニューの中に "Preferences "というオプションがあります。この中に「Buffer Size(バッファサイズ)」という設定があります。この値が小さいほど、レイテンシーが低くなり、使い勝手が良くなります。ただし、ネットワークの状況によっては、低い値ではうまくいかず、実際にはこの値を大きくしないとまともな音質が得られないこともあります。この値をどれだけ低くできるか、試してみてください。

サウンドカード(オーディオインターフェイス)


Solocontuttiアプリを最大限に活用するためには、やはり良いサウンドカード(オーディオインターフェイス)が欠かせません。OSを問わず、サウンドデバイスは内蔵のものも外付けのものも使えますが、Windowsでは「ASIO」ドライバについて知っておく必要があります。

Windowsでは「ASIO」が欠かせない

 Solocontuttiは、ASIOドライバと呼ばれる一連のドライバを使ってサウンドカードと通信します。ASIOはSteinberg社によって作られた、非常に低いレイテンシーを実現するための規格で、音楽用のサウンドデバイスやソフトウェアではデファクトスタンダードになっています。
 これからオーディオインターフェイスを選ぶなら、絶対にASIOに対応しているものを選びましょう。もし、すでにオーディオインターフェイスを持っているけどASIO対応ではないという場合は、ASIO4ALL(後述)を試してみてください。
 ちなみに、Solocontuttiは、いくつかの内蔵デバイス、Creative社の民生用サウンドカード、M-Audio社の内蔵とM-Audio社やPhonic社の外付けの音楽用インターフェイスでテストを行っています。

内蔵オーディオを使う場合

PC内蔵のサウンドデバイスを使うこともできますが、品質とレイテンシーは非常に大きなばらつきがあります。Windowsでは、ドライバに何が使えるかで大きく異なります。

音楽用オーディオインターフェイス

市場には、USBケーブルで接続できるプロ品質のオーディオインターフェイスがたくさんあります。AndroidやiOSデバイスに対応したものもあります。価格も高いものから安いものまでありますが、最も安いオーディオインターフェースでも、PC内蔵のサウンドチップよりもはるかに良い結果と低レイテンシーを得ることができます。次の二つは必ず押さえておきましょう。
  • 必要なマイクや楽器をすべて接続できる出入力端子があること
  •  Windowsの場合、デバイスがASIOドライバに対応していること。

USBマイク

 USBマイクを使うと、インターフェイスとマイクを兼ねることができます。オーディオインターフェイスがマイクに対応していない場合にも便利です。
 ただし、Windowsでは、USBマイクは、標準のASIOドライバがなく、代わりにASIO4ALLを使わなくてはならないことには注意してください。

レイテンシーを測定する

Solocontuttiのウィザードには、レイテンシーを推定する機能がありますが、ループバックテストほど正確ではありません。ループバックテストは、専用のオーディオループバックケーブルとテストプログラムを使って行うことができます。

ヘッドフォン - 音楽を聴く


マイクを使用する場合は、ハウリングを避けるため、必ずヘッドホンを使用して聞いてください。Solocontuttiにはリミッター機能がありますが、特にゲインを高く設定した場合は注意が必要です。

マイク - 音を取り込む


アコースティック楽器や声の音をコンピュータに取り込みたい場合は、マイクが必要です。電子ピアノやサイレント楽器のように、電子的な出力をする楽器をお持ちの場合は、マイクは必要ありません。

マイクは、実に様々なものが販売されています。ここでは到底説明しきれません。最近のパソコンの内蔵マイクは非常に優秀で、使い始めにはとても便利です。しかし、快適なセッションのためには、ぜひ高品質のマイクを使ってみましょう。

マイクを選ぶ際に重要なのは、お持ちのオーディオインターフェイスなどと、どのように接続するかです。わからなければ遠慮なく販売店に聞いてみましょう。ウェブ上にも多くの情報があります。

最近は、Samson C01Uのような比較的安価なUSBマイクも販売されています。USBマイクは、オーディオインターフェイスを使わず、コンピュータのUSBポートに直接接続して、高音質と低遅延を実現することもできます。この場合、出力はPC内蔵のサウンドカードを使用することになりますが、そのためには、WindowsではASIO4ALLを使用する必要があることに注意してください。(標準のASIOは1つのデバイスしか使用することができないからです。詳しくは後程)

デジタル楽器を接続する


オーディオ出力があるデジタル楽器(ヤマハのサイレントシステム楽器、電子ピアノ、サイレントシステムピアノなど)をお持ちの場合は、楽器を直接オーディオ機器に接続することができます。Solocontuttiアプリはオーディオを使用し、MIDIは使用しないので、MIDIラインを接続しないよう、正しいケーブルを用意する必要があります。もし楽器にステレオ出力がある場合は、Settingsウィンドウで「Stereo」にチェックを入れて、両方のチャンネルから音を取り込むこともできます。

もし楽器から直接オーディオを出力している場合、マイクがないので、一緒に演奏している他の人たちと話すことができません。これでは、一緒に演奏している人と会話することができないので、何らかのコミュニケーション手段が必要です。Solocontuttiには、テキストチャットのオプションもありますが、一番の解決策はやっぱりマイクです。

補助マイクを接続するための方法はいくつかあります。
  • サウンドカードに入力端子がある場合は、そこに接続することができます。(この場合はPreferenceの「Extra Input」でこの入力を選んでください)
  • オーディオインターフェイスを使っていて、PC内蔵のサウンド入力が余っている場合は、これをマイク入力に使えます。(この場合もPreferenceの「Extra Input」でこの入力を選んでください)
  • マイクと楽器をミキサーにつなぎ、ミキサーの出力をSolocontuttiに入力する。

 WindowsのASIO4ALL


もし、ASIOに対応したオーディオデバイスを持っていない、でも、新しいサウンドカードを買うのはちょっと…というときには、「ASIO4ALL」を試してみましょう。
ASIO4ALLは、Windows標準の「WDMドライバ」に対応したオーディオデバイスをASIOデバイスに見せかけることができるようにするソフトです。Windowsが音を処理するときの中間処理を飛ばしてレイテンシーを最小にしてくれます。限度はありますが、ほとんどのサウンドデバイスをSolocontuttiアプリで使用できるようにしてくれます。

ASIO4ALLは、すでにASIOに対応している機器でも、WDMドライバーに対応したものなら一緒に使うことができます。でも、なぜ、わざわざこんなことをするのか? ASIOの規格ではサウンドデバイスを一つしか使えないのです。しかし、ASIO4ALLを使うと、複数のデバイスをまとめて一つのデバイスのように見せかけることができるのです。例えば、ライン入力した楽器をオーディオインターフェイスに接続し、コンピュータに内蔵されたサウンドカードに補助マイクを接続したい場合、ASIO4ALLであれば、これをあたかも一つのオーディオインターフェイスのように扱うことができるのです。

SolocontuttiはASIO以外のドライバ(WDM, WASAPI)などにも対応しています。WASAPIはASIOにはかないませんが、そこそこレイテンシーを抑えることができます。ASIO4ALLの扱いが難しいときは、これらを使うのも良いでしょう。


※この記事は公式のこのページを元に作成しています。