Solocontuttiをもっと使ってみよう


Solocontuttiの主な機能は、すべて起動時に表示されるメイン画面から行います。メイン画面には、セッションの音をコントロールする「ミキサーパネル」と機能の設定などを行う「オプションメニュー」があります。


ミキサーパネル

Solocontuttiのメイン画面には二つのミキサーパネルがあります。一つは自分の音源、もう一つは他のメンバーが演奏している音源を最大11人まで表示します。



ミキサーの各チャンネルは、他のメンバーから入力された音の情報を表示し、これらの音は、こちらの手元で聞きやすいように調整することができます。また、自分のチャンネルのミキサーを触っても、他のメンバーに聞こえる音量は変化しません。

ミキサーは、参加者一人に1チャンネルが割り当てられます。ミキサーのそれぞれのチャンネルには次のような機能があります。


ユーザー名
それぞれのチャンネルの一番上には、このチャンネルに入力されているユーザーの名前が表示されます。

通信状態
各チャンネルの通信状態を示すものです。各色が示す状態は次のとおり。
 データの受信ができて良好な接続状態です。
 データは届いているが、遅延が大きい状態。この状態が続くようなら、この人とは、レイテンシーを感じないでセッションするのはあきらめたほうがいいかも。
 通信が確立できない状態。ネットワークに深刻な問題があります。ただし、チャンネルのメンバーがオフラインになったり、設定を変更しているときに一時的にこの状態になることもあります。
 チャンネルが無効の状態です。

ネットワークのレイテンシー(遅延)
ms(ミリ秒)単位で表示されたこの数字は、このチャンネルのプレイヤーとあなたとの間に生じている「レイテンシー(遅延)」です。この数字は、ネットワークで生じた遅延と、Solocontuttiが十分な音質を保つために設けている遅延との合計です。ネットワークの状態によっては、かなり大きな値になることもあります。

ゲイン調整の切り替え
ステレオ入力された音のボリュームを左右一括で調整するか、別々に調整するかを選びます。

ゲイン/レベルの調整
メンバーそれぞれから入力される音の大きさを調整してバランスを調整することができます。アンサンブル内でボリュームとパンの設定は保存されるので、一度設定するだけで済みます。

ステレオパンの調整
ステレオの左右の音場を調整します。ダイヤルを左いっぱいに振れば、演奏は左チャンネルから、右いっぱいに振れば右チャンネルからしか聞こえなくなるので、その間の丁度良い場所にセットすることができます。こうしてステレオの音場を調整することで、あたかも自分の隣のそれぞれの場所で演奏しているように感じることができます。

メインボリューム
全体のボリュームを調整します。ノブの上で、マウスのダイヤルを回すとノブを回すことができます。

入力モニター
自身のメインチャンネルと追加チャンネルの両方で、自分が入力している音をモニターして、丁度良いボリュームを設定することができます。

ミュート On/Off
自分の入力の音をミュートするボタンです。チャンネルのフェーダーを触ることなく、入力の音をミュートすることができます。ミュートしているときは緑色のLEDが点灯します。解除するには、もう一度ボタンをクリックします。

録音 On/Off
[Record]ボタンをクリックするとLEDが点滅して録音状態になり、もう一度クリックすると停止します。録音したファイルは、後述する設定画面で指定したフォルダに保存されます。録音モードは次の2つが用意されていて、これも同じ設定画面で指定することができます。

セッション録音セッションをまるごと録音します。自分の演奏は高音質で録音されますが、他のメンバーの演奏の音質は通信環境や圧縮率、レイテンシーなどに左右されます。

ソロ録音自身の演奏だけを、事前に設定したとおりの高音質で録音します。ライブセッションの後、それぞれが録音したものを持ち寄って、ミックスすれば非常に品質の高いレコーディングに仕上げることができます。

ビデオ通話 On/Off
このボタンをクリックすることで、セッション相手のうち、一番左側に表示されているプレイヤーとビデオ通話することができます。通話を終了するには、もう一度このボタンをクリックします。


メトロノームを使う
メトロノームは参加者全員から操作することができ、たとえレイテンシーがあっても、すべての参加者の間で同じタイミングでテンポを刻むことができます。レイテンシーが大きくてテンポをキープすることが難しいときに便利です。メトロノームの音はすべての参加者のところで聞こえますが、録音しても、その音が入ることはありません。


音量
メトロノームのクリック音の音量を調整します。

テンポ
スライダーを上下して、メトロノームの速さ(BPM)を調整します。どの参加者からでも調整することができます。速さを「0」にするとメトロノームを停止します。

ミュート
メトロノームの音をミュートします。もう一度クリックするとミュートを解除します。


メニューオプション

次の項目は、上部メニューバーの「Main」からアクセスします。

Preferences(アプリケーション設定)
Solocontuttiアプリの動作やデータの保存先など、あらゆるパラメーターを変更するための画面です。なお、Mac版は、Macの基準に従って、これらはMainではなく、Solocontuttiメニューの中にあります。Preferenceの中は、タブで分けられた3つの画面があります


Soundタブ


Device Type
オーディオデバイスドライバの設定です。Windowsでは、ASIO、Windows Audio、Direct Soundのいずれか。Macは通常CoreAudioのみの設定になります。AndroidとiOSでは、デバイスドライバを選択することはできません。

Input Device
Solocontuttiで使用する入力デバイスの設定です。ASIO4ALLを使用している場合は、ここでASIO4ALLを選んでください

Input Channel
Solocontuttiは、2チャンネルの入力(モノラル入力x2またはステレオx1)に対応しています。ここでマイクや楽器などの音源を入力しているチャンネルを選びます。

Stereo Input
チェックを入れると、ステレオ音源を入力することができるようになります。(チャンネルを選ぶテキストボックスでは1chしか選べないように見えますが、実際は左右2ch入力されています)ただし、最終的には、Solocontuttiのミキサーで1chにまとめられ、モノラル音源としてネットワークへ出力されます。シンセなどを入力するときに使ってください。

Extra input
お使いのオーディオインターフェイスの入力チャンネルが余っているときに、余ったもう一つのチャンネルを補助マイクの入力などに充てることができます。ここで設定した入力は、ミキサー画面では2chに表示されます。マイクを2本使いたいときや、マイクと楽器をつなぎたいときなどに便利です。使わない場合は空欄にしておいてください。

Out Device
デバイスドライバでWindowsのDirectSoundを選択している場合は、出力デバイスをここで選択することができます。ASIOを選択している場合は、inputと同じASIOドライバを使用しているデバイスに固定されます。

Out Channnel
音を出力するチャンネルを選びます。

Sampling Rate
オーディオインターフェイスのサンプリングレートを選びます。Solocontuttiは48kHzに最適化されています。可能であれば48kHzに設定してください。

Buffer Size(Frame Size)
フレームサイズとはインターネットへ送信するデータをエンコードする際にコンピューター内部で使われているフレームサイズです。コンピューター内のサウンドコーデックのフレームサイズをここで選びます。値を小さくするとマシンへの負荷が大きくなり、値を大きくするとレイテンシーが大きくなります。Windowsの場合は、オーディオI/Oのドライバで設定するバッファサイズとここで設定する値が互いに連動することを確認しています。

Compression
データ送信の際の圧縮率を設定します。圧縮率が大きいほど、必要なインターネットの帯域幅が小さくなりますが、音質は悪くなります。また、レイテンシーを抑えるためにフレームサイズを小さくすると、約x5以上の圧縮率は、さらに大きな帯域幅が必要になることがあります。特に理由がなければ、この値はx5のままにしておいてください。

Device Control Panel
このボタンから、サウンドデバイスに付属しているドライバやASIO4ALLの設定画面を呼び出すことができます。(製品によっては対応していないこともあります)


【Accountタブ】


Solocontutti Folder
録音ファイルやログファイルを保存するフォルダを選択します。

name of display
メイン画面のミキサーで表示されるユーザー名を設定します。

email 
システムエラー等を開発者に連絡する際のメールアドレスになります。


【Recordingタブ】


Recording Mode
ミキサーパネルの[Record]ボタンをクリックしたときに、次のどちらのモードで録音するかを選択します。

・Record All(すべて録音)
セッションをまるごと録音します。自分の演奏は高音質で録音されますが、他のメンバーの演奏の音質は通信環境や圧縮率、レイテンシーなどに左右されます。

・Record Local High Quality(ローカルだけを高音質で録音)
自身の演奏だけを、事前に設定したとおりの高音質で録音します。ライブセッションの後、それぞれが録音したものを持ち寄って、ミックスすれば非常に品質の高いレコーディングに仕上げることができます。

Record Sampling Rate 現時点ではまだ使用できません。

Record Bits Per Sample 現時点ではまだ使用できません。


Chat(チャット)
チャットウィンドウで、セッション内の他のメンバーと会話をすることができます。メッセージを打ち込むと他のメンバー全員に届きます。この機能を使えば、マイクを持っていないメンバーともコミュニケーションをとることができます。


Wizard(セットアップウィザードに戻る)
初回起動時に表示されたセットアップウィザードを表示します。



Reflect (リフレクト・テスト)
Reflect Test(リフレクト・テスト)を起動して、アンサンブルやセッションを立ち上げることなく音やネットワークのテストを行います。

音声データをサーバーへ送り、その音が戻ってくるのをヘッドフォンなどで聴くことができます。このテストでネットワークによる音の遅延について考察することもできますが、ここで示される遅延は往復分で、実際にプレイヤーとの間で生じる遅延の倍なので、早急に結論を出すのは禁物です。リフレクト・テストをしながら、コントロールパネルでデバイスやフレームサイズなどを変更することもできるので、どのような影響があるか実際に聴いてみましょう。またバッファサイズを調整して音質にどのような影響があるかを聴くこともできます。

Data Rate
Solocontuttiが音声データを送信する使用している帯域幅(単位はkb/秒)

Real Data Rate
ネットワークオーバーヘッドを含む実際の帯域幅の合計。小さなフレームサイズのData Rateより大きいことが分かります。

Network Latency
データが送信されて返ってくるまでの平均の時間。この値は往復時間なので、P2P通信の2倍です。一般的にこの値は30msより少ないのが理想的です。

[注]日本では、かなり大きな値が出てしまいます。恐らくデータを受け取ってくれているサーバーが、開発者の母国であるオランダにあり、日本国内での通信に比べて遅延が大きく出ているものと思われます。

Buffer Size
このスライダーでデータをためておくバッファのサイズを調整します(単位はms)。バッファサイズが大きくなると音質は上がりますが、レイテンシーも大きくなります。Solocontuttiは標準バッファとして、フレームの長さの2倍のバッファを使用しています。つまり、128サンプルフレームについてデフォルトのバッファは5.4msになります。

[注]サンプル数(バッファサイズ)÷サンプルレート=レイテンシー
128サンプル ÷ 48,000Hz =0.0027秒


Advanced(アドバンスメニューを表示)
チェックを入れると、Mainの右側に「Advanced」が現れ、さらに高度な設定メニューを使うことができるようになります。


Exit(終了)
アプリケーションを終了します