ASIO4ALL の使い方

ASIO4ALL を使うのは次のような場合です。

  • サウンドデバイスに「ASIO」対応のドライバがないとき
    この場合、使いたいデバイスがWindowsで現在標準となっている「WDM」に対応している必要があります。
  • 複数のデバイスを組み合わせて使用したいとき
    ASIOドライバは、1つのデバイスしかサポートできないので、例えば、入力はUSBマイクで、出力は別のUSBオーディオインターフェイスで…といった使い方はできません。一方、ASIO4ALLは複数のデバイスをまとめることができるので、デバイスの組み合わせによっては、こういった使い方ができることがあります。(動作を保証するものではありません。うまくいかないこともあります)

    訳者注:ASIO4ALL公式によると、まとめて使えるのは、同じクロックソースを共有しているデバイスのみとのことです。USBオーディオデバイスの場合は、同期タイプが「Syncronous」のものに限られ、これは音楽用途でない安価なデバイスに多い仕様のようです。詳細は、ASIO4ALL公式マニュアルを参照してください。
    また、複数のデバイスをまとめて使う場合、入出力のサンプリングレートは低いほうに合わせられてしまうので、サンプリングレートは同じであることが望ましいです。


SolocontuttiでASIO4ALLを設定する

  • SolocontuttiのPreferenceメニューからSoundタブを開きます。
  • DeviceTypeで「ASIO」、InputDeviceで「ASIO4ALL」を選択します。
  • ControlPanelボタンをクリックして、ASIO4ALLのコントロールパネルを起動します。
  • ASIO4ALLを起動したら、必要なデバイスが表示されていることを確認します。
  • 右下の歯車アイコンをクリックして、Advanced(高度なオプション)画面に切り替えます。

    訳者注:この画面は、デバイスごとに出入力を別々に設定することができます。出力と入力で異なるデバイスを使いたい場合などは、この画面から設定することができます。複数の機能を持つデバイスの場合、一つのデバイスに対して複数のドライバがインストールされていることがありますが、この場合、同時に使えない仕様になっていることがよくあります。うまく選択できない場合は、不要なドライバをオフにして、ひとつづつ試してみるとうまくいくことが多いです。

ここまで来たら、次のことを確認しましょう

  • オーディオデバイスリスト 必要なサウンドチャンネルが点灯している(=有効になっている)ことを確認してください。
  • レイテンシー補償 0に設定します。この機能は同期をとるためにレイテンシーを追加するもので、必要ありません。
  • ハードウェアバッファ オフにするのが最も安全です。お使いのデバイスがハードウェアバッファリングをサポートしている場合は、レイテンシーを減らすことができますが、そうでない場合は、逆にレイテンシーがかなり大きくなります。ハードウェアバッファリングがサポートされているかどうかわからない場合は、使用しないか、実際に試して結果を確認してみてください。
  • カーネルバッファ 最小に設定してください。カーネルバッファを増やすとレイテンシーが増え、より小さなフレームサイズを使用できるようになりますが、最終的な結果は変わりません。
  • 常に44.1kHzをリサンプリング48kHz 通常はオフにしてください。音が聞こえない場合はオンにすると問題が解決する場合があります。一方、AC97ドライバでPC内蔵のサウンドチップを使用している場合は、この設定をオンにした方がよい結果が得られます。
  • WDMドライバを16ビットに強制します 高音質で録音する場合はオフにしてください。
  • ASIOバッファサイズ コーデックのバッファサイズに応じてプログラムが変更するため、触る必要はありません。

その他の問題

  • ASIO4ALLが機能しているときは、システムトレイに緑のPLAYボタンが表示されますが、これが赤い一時停止ボタンになる時があります。これはシステムのオーバーロードが原因であることがほとんどです。このとき、Solocontuttiの自分のチャンネルの接続LEDは、黄色か赤になっていると思います。解決するにはフレームサイズを大きくするしかありません。ハードウェアバッファリングを有効 (サポートされている場合)にしたり、カーネルバッファを増やすことも考えられますが、一般的に、マシンスペックが低いことが原因なので、あまり効果は望めません。
  • デバイスの左側のボタンが赤い「!」になったときは、ASIO4ALLが対処できない問題を抱えていることを意味します。まずは、Solocontuttiを、必要ならマシンを再起動してみてください。また、複数のデバイスを使用しようとしている場合、何らかの理由で互換性がない場合もこれが表示されることがあります。

※この記事は、公式のこのページを元に作成しています。